準備物:ワークシート(下のPDF資料)、筆記用具、カラーペン、一人一台端末、人数分の付箋
テスト後の振り返りを兼ねた、学習お悩み相談会的なの作ってみました。
ワークシートがそのまま掲示物になるのいいね!
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※ご紹介しますのは個人の実践に基づく見解ですので、予めご了承ください。少しでも先生方のご参考になれば幸いです。
学習に関する悩みを書き出す
普段勉強している中で悩んでいることや、相談したいことなどを思いつく限り具体的に書き出します。
その際参考にできるよう、一般的によく挙げられる以下を例として提示しました。
- やる気が起きない
- 苦手な教科の勉強方法を知りたい
- 勉強した内容を忘れてしまう
- 勉強する時間が無い
- 集中力が続かない
- 勉強したがテストで点数が取れない
- 計画通りに勉強できない
悩みを書き出すことで、普段の学習への取り組みを振り返えらせる ことがねらいです。
ある程度悩みを書き出せたところで、その中から今日話題にしたいことを1つ選んで付箋に書くよう指示します。
グループをつくり、それぞれの悩みを共有する
共有方法については
- 全員の付箋を机の中央に貼り、似ているものがあれば付箋同士を近づけてまとめる
- 誕生日の最も早い人が付箋の中から1つ選び(似ているものはまとめて1つとする)、そこに書かれていることについて自分の経験をもとに解決策を提案する
- 提案が終わったら付箋を書いた人がお礼を言い、次に誕生日の早い人が同様に付箋を選び提案する(以後提案者が一周するまで続ける)
- 提案者が一周したら、ここまでの会話の中から他に有効な方法がないか全員で検討する
という流れで組んでみました。(3~4人程度でのグループ編成を推奨します)
また、こうしたグループワークをする上で大切なこととして以下についても説明します。
- 付箋に書かれていることについて経験がない場合は、誰かに聞いたことや予想でも可
- 提案する人を含め、聞きたいことがある人は誰でも質問できる
→できる限り深堀りする - 提案を聞いて他に思いついたことがある人は誰でも発言できる
→質より量を意識する - どんな提案でも否定しない
→肯定的な態度が話しやすい雰囲気をつくる
ブレーンストーミングの要素を取り入れたわけね。
インターネットを使って解決策を調べる
一人一台端末を使い、自分が付箋に書いた悩みに対する解決策を調べます。
その際「こんな方法があったよ!」とか「どうやって検索すれば良いかな?」など、グループ内で交流しながら作業を進められると良いと思います。
教員は机間巡視しながら必要に応じて生徒のサポートをしたり、「この方法いいね!」などリアクションしながら全体の様子を見守ります。
わいわい楽しい雰囲気でできると良いですね。
掲示物作成
授業時間残り10分程度になったら一旦作業を止め、次の掲示物作成について説明します。
ワークシートのスペースに今日取り上げた学習に関する自分の悩みを書き、その解決策をまとめます。
クラスの生徒それぞれがまとめた情報を掲示して共有することが目的のため、ペン書きで大きく見やすく書く よう促します。
また、情報はあれもこれも記入するのではなく、もらったアドバイスやインターネットで調べたものの中から特におすすめしたいものを厳選して記入するように指示します。
最後に、「同じ悩みを抱える人へ一言」を記入して授業は終了です。
まとめ
ここまで、「勉強方法の悩みを共有し、グループワークで解決策を検討する授業」についてご提案させていただきました。
あくまで個人の所感ですが「勉強がうまくできない!」と悩んでいる生徒のうち、実際にその対処法を自ら調べ、普段の学習に取り入れながら改善を図っている生徒はそこまで多くないように感じています。
多くの生徒が共通して悩んでいるテーマだからこそ、グループワークのハードルも低くなるのではないかと考えこの授業をつくってみました。
この掲示物がきっかけで自分の勉強方法を見直す生徒がいたり、休み時間のちょっとした交流が生まれたりすると良いなと思っています。
※よろしければ下の黒板ゾーンにある今回の付録プリント『ワークシート「学習お悩み相談会」』もあわせてご活用ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
日々走り続ける全国の先生方へ、敬意を込めて。
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