【新学期準備】学級の係活動 基本的な種類とその仕事内容まとめ(係分担表付き)

新学期が始まると、学級の係活動や各種委員会の担当者を新たに決めることになると思います。
今回は個人の実践紹介として、私が実際に設置している係活動の種類と、その具体的な仕事内容、および運営していく際のポイントについてまとめてみたいと思います。

レク係やおかわり係、あいさつ係、写真係なんか置きたいなぁ。それから…

ユニークな係は学級に個性が出て楽しいけど、まずは基本をおさえておこうね。
※ご紹介しますのは個人の実践に基づく見解ですので、予めご了承ください。少しでも先生方のご参考になれば幸いです。
今回の付録である【係分担表】は、PDF資料としてページ下部にご用意しました。
ぜひダウンロードしてご活用ください。


係活動の種類と仕事内容
基本的な係の種類
私は以下の7つを基本として、学級の係を設置しています。
- 学級委員
- 学習係
- 掲示係
- 集配係
- 黒板係
- 配膳台係
- サポート係

…サポート係?
各係の仕事内容
それぞれの係の主な仕事内容をまとめると
- 学級委員
リーダーとして学級をまとめ、学級目標の達成に向けて努力する
担任と連携・協力して、いじめ防止に努める
朝の会または帰りの会で、必要に応じて全体への声がけを行う
移動教室時は消灯・消火・戸締りをして最後に教室を出る - 学習係
授業後、教科担当の先生に次の準備物や宿題などを確認する
次の準備物や宿題などを、前日の午前中に教科黒板へ記入する
提出物の呼びかけを行う - 掲示係
学級掲示物を作成、掲示、管理する
昼休みまでに教科連絡を書いていない担当者に活動を促す - 集配係
帰りの会前に職員室で配付物を受け取り、配付する - 黒板係
休み時間中に黒板と黒板消しを掃除する
未使用のチョークが各色1本以上あるように補充する - 配膳台係
4時間目終了後、配膳台を除菌する
給食終了後、配膳台とその周辺の床を掃除する
各係の詳細な仕事内容については、今回の付録であるPDF資料【係分担表】にまとめました。ページ下部にご用意していますので、ぜひダウンロードしてご活用ください。
※各係の担当者の決め方については別記事にてまとめましたので、下のリンクよりあわせてご覧ください。

おすすめの係「サポート係」
私の場合、学級委員の補佐的立ち位置として「サポート係」というものを設置しています。
この係の目標は「スムーズな学級運営ができるよう学級委員と協力し、日々の生活の細かな部分においてクラスメイトの活動をサポートする」です。
具体的には、
- 学級委員と協力して欠席した人の仕事の代行や、各係のサポートを行う。
- 4時間目終了後、給食当番に白衣を配付する。(週末は持ち帰りを指示する)
- 帰りの会終了後に机の整列とロッカー整理の最終確認をし、点検表を担任に提出する。
などの仕事を担当します。
この係は他の係と比べて臨機応変な対応が求められ、自ら気付き、自発的に行動する力が必要です。
そのことから、担当者には「学級委員という役割は負担が大きいが、比較的周りが見えて、自分の仕事に対して積極的に取り組めるような生徒」を割り当てています。
担当する生徒には、担任としてこの係に期待することと、その生徒を割り当てた肯定的な理由を事前に個別で説明します。

この係は自分から行動する力が強く求められる難しい役割なんだけど、だからこそ責任感と行動力のある○○さんにぜひお願いしたいと思ったんだよ。
こうすることで生徒のモチベーションアップが期待できます。
また過去にはこの係活動で自信をつけ、その後学級委員に自ら立候補した生徒も複数名いました。
学級の係活動で意識した方がいいこと
ここまで私が実際に設置している学級の係と、それぞれの仕事内容についてまとめさせていただきました。
ここからは、なぜその係・仕事内容にしているのか、運用する際どんなことを意識しているのかについて、3つのポイントに分けてまとめていきたいと思います。
ポイント1:係活動の種類は精選する

基本的な方針として学級の係活動の種類は担任が精選し、
「必要最低限の種類」を「必要最低限の人数」で取り組ませる
ようにしています。
係活動の種類を充実させると学級に個性が出ますし、楽しみながら活動に参加できたり、中にはその仕事に自分の適性を見出す生徒が現れたりするなど、メリットとなり得る部分も多くあります。
ただ一方で、個人的には以下のようなデメリットも少なからずあると考えています。
- 係ごと・生徒ごとに仕事量の差が生じる
- 担任が生徒個人の取り組み状況を把握しづらくなる
- 指導が繁雑になる
①「係ごと・生徒ごとに仕事量の差が生じる」については、
必要性の高い係とそうでない係では“やらなければならないこと”の量に違いがでるため、生徒からすると「大変な仕事」と「楽な仕事」という区別がされやすくなります。
そうなると結果的に「楽な仕事」の人気が高まってしまい、「大変な仕事」を担当する生徒は不満を抱きやすくなります。
また、仕事量に対して必要以上の人数を配置すると、連携不足で抜けが生じたり、何もしない生徒がでてしまったりすることもあります。

「不公平」ってストレスに感じるよね。

係は一度決めるとなかなか変更できないから、注意が必要だね。
②「担任が生徒個人の取り組み状況を把握しづらくなる」と③「指導が繁雑になる」については
逆に係活動の種類を精選することで、担任が各係の仕事内容と生徒個人の取り組み状況を把握しやすくなりますし、
係の担当者数を最適化し、全ての生徒が活動せざるを得ない状況をつくることで、何もしない生徒が現れることを防止し、指導する機会も減らしていくことができます。

この「システムを最適化させることで、生徒指導の機会を減らす」という考え方は、私の中でとても大切にしています。
係や委員会活動を通して生徒にどんな力を付けさせたいのか考えたとき、私が担任として重視することは
自分の役割に責任を持ち、最後まで取り組もうとする姿勢
です。
これを達成するためには、先に述べたように「必要最低限の種類を必要最低限の人数で取り組ませる」ことが、今までの経験上最も効率が良いと感じています。
ポイント2:可能な限り「一人一役」にする

一般的に生徒が担当する仕事としては、学級の係活動の他に生徒会の委員会活動があり、どちらも学期初めに役割分担すると思います。
その際私は、生徒が係と委員会の仕事を兼任することがないように配慮していました。
理由は、1人1つ割り当てられた自分の仕事を、細かく、徹底して取り組ませることに重きを置いているためです。
よって学級の係活動を担当する生徒は基本的に委員会へ所属させず、逆に委員会に所属する生徒は学級の係活動を免除しています。

いろいろな考え方があると思いますが、私の場合は「量より質」を重視しています。
※各係の担当者の決め方については別記事にてまとめましたので、下のリンクよりあわせてご覧ください。

ポイント3:仕事内容を明確に示す

別記事「係・委員会担当おすすめの決め方」でも述べましたが、
各係の仕事内容は、全体に向けた口頭での説明はもちろん、具体的に文章でまとめ
いつでも確認できるよう担当生徒名と共に一覧表にして教室に掲示しています。
こうすることで、誰が、いつ、何をするのかをクラス全体で把握することができます。
また、指導するときの根拠にもなります。
例えば、クラス内の環境整備に努める係があったとして
「教室をいつもきれいに保つよう努力する」
と示すより
「昼休みと帰りの会後に机を整列させ、床に落ちているゴミを拾って捨てる」
と示した方が生徒自身も行動しやすいですし、できたか・できていないかの判断が容易になり、担任の指導も入りやすくなります。

たしかに「自分的にはきれいにしたつもり」なのに指導されたら、受け入れづらいところはあるよね。

まとめ

ここまで、学級の係活動に関する個人の実践ついてご紹介させていただきました。
学期初めはやることが多く余裕がないことがほとんどですが
係活動について準備・検討することで、その先数ヶ月間の指導負担を軽減し、安定した学級経営につなげることができます。
また忘れてはいけないのは、担当を決めたらそれで終わりではなく
生徒が自分の役割に責任を持ち、最後までやりきることができるよう、担任が普段から声掛けやサポートを継続的に行っていくということです。
係と委員会の活動を通して、生徒ひとりひとりが自身の成長を実感し
かつ学級が「担任がいなくても全員が居心地の良いクラス」に近づいていけるよう、粘り強く丁寧に指導していきましょう。

今回は以上です!お疲れさまでしたっ!!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
日々走り続ける全国の先生方へ、敬意を込めて。
※今回の付録シートは下の【PDF資料】ボタンからダウンロードしてください。
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