指導案

【ワークシート付き】中1数学指導案:正負の数①「符号のついた数」

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かわうそ先生

生徒にとっては初めての数学の授業だね。

もんT

数学に少しでも興味を持ってくれると嬉しいなぁ。

※ここでご紹介させていただくものは、再現性を高め、先生方の授業準備にかかる負担を軽減することを最優先に作成しておりますので、あらかじめご了承ください。

本時のワークシートはこちら

教師用と生徒用がセットになっています。

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全体像

オリエンテーションを終え、いよいよ数学の授業が始まります。

今日から負の数を扱うわけですが、その概念や広がった数の全体像について正しく理解させたいです。

よって本時は

  1. 0より小さい数について考える
  2. 負の数について知る
  3. 数の範囲をベン図に整理する

というステップで授業を構成します。

導入

1⃣ 復習問題(個人→一斉)

復習問題として整数・小数・分数の分類について確認します。

学習形態はまず生徒個人で考えさせ、そのあと全体で確認する流れをとります。

ここはあまり時間をかけず後半の活動に余裕を持たせたいですね。

もんT

時間をかけるところと、そうでないところのメリハリを意識しましょう。

今日のめあて

オリエンテーション時すでに説明ているかもしれませんが、本時の内容に入る前に改めて算数と数学の違いについて簡単に確認する機会を設定しました。

また、生徒が今後の学習に対して見通しをもてるよう、この章における学習内容のおおまかな全体像についても触れるようにしています。

ただしここもあまり時間はかけず手短に済ませるようにし、テンポよく本時のめあて

「数の世界を広げて整理してみよう。」

に繋げていきます。

展開

2⃣ 用語の確認(一斉)

はじめに

「0℃より低い気温はどうやって表せばよいだろう?」

という授業者からの問いをきっかけに生徒から “マイナス” というワードを引き出し、このあと行う正負の数や符号などの新しい用語とその意味の確認へ繋げていきます。

ここは授業者が講義形式で説明しても良いですし

※教師用ワークシートをTV等で表示すれば板書の必要がなくなります

生徒の実態に応じて授業者は説明せず、生徒自身が教科書から調べても良いです。
その場合、2⃣ と 3⃣ の活動をひとまとめにし、ここから生徒主体の活動に入ります。

生徒主体の活動の流れ

準備:模範解答として教師用ワークシートを教卓や黒板に掲示する

  1. 4~6人程度の学習班をつくる
  2. 班の中で自由に意見交換しながら各自問題を解き進める
  3. 残り時間を意識しながら各自のタイミングで模範解答を確認する
  4. 「振り返り」をする
  5. 予習や問題集に取り組みながら班で困っている人のサポートをする
  • 教科書や一人一台端末などを必要に応じて自由に活用させます。
  • 班活動に対して意欲的でない生徒がいても、他者との関わりを強制することはしません。個人でじっくり問題と向き合う姿勢も認めたいです。

3⃣ 数の範囲をベン図に整理する(班→一斉)

負の数を学んだことで新たに広がった数の範囲を整理します。

そのための要素として

  • 正負の数それぞれにおける整数、小数、分数の具体例を考える
  • 数は正の数、0、負の数の3つに分けられることを確認する
  • 数、整数、自然数の各集合同士の関係をベン図に整理する

以上の3つを取り入れました。

学習形態は学習班での協働学習をベースにします。

※基本的な流れは【展開:2⃣ 用語の確認】の「生徒主体の活動の流れ」をご参照ください

授業終了時刻が近づいてきたら、必要に応じてベン図の使い方について全体で簡単に確認します。

ただし問題の解説は行いません。これは生徒の主体性を損なわせないための「意図的不親切」です。

かわうそ先生

「集合Aが集合Bにふくまれる」という意味をなかなか理解できない生徒がいるかもしれないから注意が必要だね。

まとめ

本時の授業のポイントとして

  1. 負の数を使うことで0より小さい数を表すことができる
  2. 数は正の数、0、負の数の3つに分けられる
  3. 数の集合は整数の集合を含み、整数の集合は自然数の集合を含む

以上を全体で簡単に確認します。

そして最後に、次時の授業では「負の数同士の大小関係」について考えることを予告します。

残りの時間は各自振り返りや予習、問題集を解いて授業終了です。

もんT

おつかれさまでしたっ!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

日々走り続ける全国の先生方へ、敬意を込めて。

本時のワークシートはこちら

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