今回は正負の数を使った、さまざまな表現について考えます。
「反対の性質」や「基準とのちがい」を表すやつね。
※ここでご紹介させていただくものは、再現性を高め、先生方の授業準備にかかる負担を軽減することを最優先に作成しておりますので、あらかじめご了承ください。
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このブログを初めてご覧になられた先生は、下のリンクから私が普段大切にしている授業づくりに対する基本的な考え方も合わせてご覧いただけますと幸いです。
全体像
前時は
- 絶対値について知る
- 絶対値を使って数の大小を考える
というステップで授業を構成しました。
これを踏まえ、本時は
- 正負の数を使って「反対の性質をもつ量」を表す
- 正負の数を使って「基準とのちがい」を表す
- 正負の数を使って“ある状態”を2つの異なることばで表す
というステップで授業を構成します。
導入
1⃣ 復習問題(個人→一斉)
復習問題として前時の学習内容に関する問題を出題しています。
学習形態はまず生徒個人で考えさせ、そのあと全体で確認する流れをとります。
ここはあまり時間をかけず後半の活動に余裕を持たせたいですね。
時間をかけるところと、そうでないところのメリハリを意識しましょう。
今日のめあて
前時の授業内容を簡単に振り返りつつ
「例えば『ダイエットが成功して体重が-3kg減ったよ』という表現は正しい表現と言えるだろうか?」
という授業者の問いかけから、本時のめあて
「正負の数を使った、さまざまな表現について考えてみよう。」
に繋げていきます。
展開
2⃣ 「反対の性質をもつ量」を表す(一斉)
最初に「反対の性質を表すことば」の例を全体で確認します。
そのあと「正負の数」と「反対の性質を表すことば」を組み合わせることで、“反対の性質をもつ量” を表せることに気付かせます。
※教師用ワークシートをTV等で表示すれば板書の必要がなくなります
ここも含め、残りのセクションすべて一斉指導の授業形態を想定していますが、生徒の実態に応じて 2⃣ ~ 4⃣ の活動をひとまとめにし、ここから生徒主体の活動に入ることも良いと思います。
準備:模範解答として教師用ワークシートを教卓や黒板に掲示する
- 4~6人程度の学習班をつくる
- 班の中で自由に意見交換しながら各自問題を解き進める
- 残り時間を意識しながら各自のタイミングで模範解答を確認する
- 「振り返り」をする
- 予習や問題集に取り組みながら班で困っている人のサポートをする
- 教科書や一人一台端末などを必要に応じて自由に活用させます。
- 班活動に対して意欲的でない生徒がいても、他者との関わりを強制することはしません。個人でじっくり問題と向き合う姿勢も認めたいです。
私は少々難があっても、できるだけ授業者の解説は行わず、すぐ生徒主体の活動に入ることを意識しています。(意図的不親切)
意外となんとかなるもんだよね。
3⃣ 「基準とのちがい」を表す(一斉)
ここでは
- 基準が0の場合
- 基準が0以外の場合
以上2つのケースにわけ、それぞれで例題を出題しました。
温度計などの簡単なイラストを板書しながら解説すると、より分かりやすくなると思います。
4⃣ “ある状態” を2つの異なることばで表す(一斉)
ここは減法の学習にも関連するところであり、かつ生徒がつまずきやすいところでもあるため注意が必要です。
まずは正負の数を入れていない、ことばだけの比較でイメージをつかんでもらえるようにしました。
こちらも簡単なイラストを板書しながら解説すると、より分かりやすくなると思います。
「気温が-6℃下がる」ってイメージ湧きにくいもんね。
最後に伏線回収として、導入時取り上げた「ダイエットが成功して体重が-3kg減った」という表現について改めて考える問題も出題しています。
まとめ
本時の授業のポイントとして
正負の数を使うと
- 「反対の性質をもつ量」を表せる
- 「基準とのちがい」を表せる
- “ある状態” を2つの異なることばで表せる
以上を全体で簡単に確認します。
そして最後に、次時の授業では「正負の数のたし算」について考えることを予告します。
残りの時間は各自振り返りや予習、問題集を解いて授業終了です。
おつかれさまでしたっ!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
日々走り続ける全国の先生方へ、敬意を込めて。
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