道徳の授業における、関連する内容項目の補完的要素(プラスアルファ)や、短学活などのちょっとした時間に活用できそうな話題を「ミニ道徳」としてまとめてみました。
必要に応じてご活用ください。
こういう、ちょっとした時間に話せる話題を持っておくと便利だよね。
友達や家族との会話のきっかけにもなると、うれしいなぁ。
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※ご紹介しますのは個人の実践に基づく見解ですので、予めご了承ください。少しでも先生方のご参考になれば幸いです。
概要
第104回全国高校野球選手権大会で東北勢初の優勝を果たした仙台育英高校野球部。
多くの人が彼らを祝福する一方で、こんなニュースが放送されていました。
仙台育英高校が夏の全国高校野球で初優勝した際に配られた新聞の号外が、フリマアプリに相次いで出品されていることがわかりました。
号外を配布した河北新報社は、「販売目的で号外を受け取られた方がいるとすれば極めて遺憾です」とコメントしています。
転売を違法行為とすることは難しい?
最近では、自分が不要になった物をフリマアプリなどで転売することは一般的であり、エコな活動でもあります。
しかし現在、利益を得るためだけに転売目的で商品を買い占め、高値で売る「悪質な転売行為」が社会問題になっています。
こうなると、本当に欲しい人が適正な価格で購入することができない事態になります。
一方で、商品を安く仕入れ、高く売り、その差額で利益を得ることは商売の基本でもあるため、すべての転売行為を規制することはできません。
また、転売行為自体に善悪の考え方を取り入れようとすると「どこまでが善で、どこからが悪になるのか」を決めることが難しく、現状として効果的な対策が無いことが課題です。
物事の善し悪しを決めるのは、とても難しいことなんだね。
悪質な転売行為を無くしていくためには?
生徒に考えさせたい議題として、以下の2つを設定しました。
- 悪質な転売行為は、何が問題なのか?
- 悪質な転売行為を無くしていくためには、人々のどのような思いや、考え方が大切になるか?
これらは「悪質な転売行為はマナー違反である」ということを前提に考えられています。
特定の人だけが得をするのではなく、「その商品を作った人も含めた全体の幸せを考えること」が大切だと気付かせたいです。
日本には昔から言われている「売り手・買い手・世間の三方よし」という考え方がありますね。
まとめ
ここまで、悪質な転売行為について考えるミニ道徳資料をご紹介させていただきました。
これまでの私の経験から、使わなくなった物をフリマアプリで売ったことがある生徒は一定数いると考えています。
(特にアイドルグッズをフリマアプリに出品している生徒が多かったです)
一方でこうした便利なツールは、使い方を間違えるとトラブルのもとになる可能性もあります。
不要なトラブルを避けるためにも、小中学生のうちからマナーを学び、物の価値について考える機会をつくっていきたいですね。
※よろしければ下の黒板ゾーンにある今回の付録プリント『ミニ道徳ワークシート』もあわせてご活用ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
日々走り続ける全国の先生方へ、敬意を込めて。
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