【プリント付き】中1数学指導案:データの活用②「相対度数」


割合って便利だけど、苦手な生徒も多いよね。

教える側も神経使いますな。
このブログを初めてご覧になられた先生は、下のリンクから私の授業づくりに対する考え方もあわせてご覧いただけますと幸いです。
今回ご紹介する授業のワークシートを、PDF資料としてページ下部にご用意しました。
ぜひダウンロードしてご活用ください。


全体像

前時は
- 平均値や合計値だけでは読み取れる情報に限界があることに気付く
- より詳しく資料の様子を読み取るためには、平均値や合計値以外の方法も使って様々な視点から資料を分析する必要があることを理解する
- 資料を分析する方法のひとつに、度数分布表の活用があることを知る
- 全体の度数が異なる資料を比較する場合、単純に度数の大小だけを比べると正しく比較できない場合があることに気付く
というステップで授業を構成しました。
これを踏まえ、本時は
- 全体の度数が異なる資料の比較方法について考える
- 相対度数と累積相対度数について知る
- 相対度数と累積相対度数を使って資料を比較する
というステップで授業を構成します。
導入

復習問題
復習問題として前時の学習内容に関する問題を出題しています。
(1)の度数分布表の空白にあてはまる数字を書き入れる問題では、本時の学習内容に関係する「度数」と「累積度数」それぞれの意味について確認します。
(3)の昨日の睡眠時間が7時間の生徒がどの階級に入るか答える問題では、「未満」の意味について確認します。
(4)昨日の睡眠時間が短い方から数えて10番目の生徒がどの階級に入るか答える問題では、「昨日の睡眠時間が最も短い人と、最も長い人はそれぞれどの階級に入る?」といった問いかけから、身長順に1列で整列するように睡眠時間が短い人から順に1列で整列し、階級ごとに途中で区切りを入れたイメージを持たせると理解しやすいと思います。
※教師用ワークシートをTV等で表示すれば板書の必要がなくなります
今日のめあて
前時の授業内容を簡単に振り返りつつ
「A組とB組の60点以上の人数を比較するとA組の方が多いことから、B組よりもA組の方が数学の得意なクラスと言えるか?」
という問いについて考えた際
「全体の度数が異なる資料を比較する場合、単純に度数の大小だけを比べると正しく比較できない場合がある」
という問題が発生したことを全体で確認します。
それを受け
「どうすれば全体の度数(度数の合計)が異なる資料を比較することができるのだろう?」
という授業者の問いかけから、本時のめあて
「度数の合計が異なる資料の比較方法について考え、実際に比較してみよう」
に繋げていきます。
展開


今回ご紹介する授業のワークシートを、PDF資料としてページ下部にご用意しました。
ぜひダウンロードしてご活用ください。