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【学級開き】中学校の学級目標|おすすめの決め方と運用方法まとめ(ワークシート付き)

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新しいクラスがスタートする年度初め。

多くの場合、このタイミングで1年間の学級目標を決めていると思います。

この学級目標決め。

時間をかけて生徒同士で話し合いながら決めたものの、なんとなくフワっとしたものになってしまった…

あるいは、結局意識したのは最初だけで、気付けばただの掲示物になっていた…

なんてことはありませんか?

実はこれ、かつての私自身の姿でもあります 。

学校という場所は、目標を立てる機会はたくさんあっても、それをどう生かし、どう評価するかをじっくり考える余裕がなかなか持てないですよね 。

もんT
もんT

せっかくみんなで決めた目標だから、今後の学級経営や生徒指導へ効果的に生かしたい…。

そこで今回は、忙しい年度初めを過ごす先生方の負担を減らしつつ、これから1年間の基盤をしっかり固める、中学校向けの学級目標の決め方と運用術をまとめました 。

この記事を読むと、以下のことがわかります。

  • 生徒主体(特に学級委員を中心とした)で学級目標を決める手順
  • 形骸化しにくいおすすめの学級目標例
  • 学級目標を「ただの飾り」にしないための工夫

さらに、明日の学活でそのまま印刷して使える「ワークシート」の付録も用意しました。

この記事が、年度初めに悩む先生方の負担を少しでも軽くし、学級づくりのスタートを支えるヒントになれば嬉しいです。

※ご紹介しますのは個人の実践に基づく見解ですので、予めご了承ください。

お知らせ

今回ご紹介する授業のワークシートを、PDF資料としてページ下部にご用意しました。
ぜひダウンロードしてご活用ください。

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学級目標に対する基本的な考え方

学級目標の決め方をお伝えする前に、まず私個人が考える「学級目標を決める意義」と「形骸化しやすい理由」についてまとめさせてください。

もんT
もんT

ベテランの先生であれば、ここはスルーしていただいてOKです!

学級目標を決める意義

結論から言うと、私は学級目標とは「そのクラスが1年後、どのような姿になっていたいか」という理想像を言語化したものだと捉えています 。

日々の学校生活、行事、学級活動、そして人間関係…。

さまざまな場面で迷ったときに、クラスが進むべき方向を指し示す「共通の指針(コンパス)」になるのが学級目標です 。

具体的には、以下のような場面でその価値を発揮します。

  1. 判断や行動の「基準」になる
    行事の練習で意見が対立したときや、生活の中で迷い・葛藤が生まれる場面で「クラスの目標に照らして、自分はどうすべきか?」と、生徒が自身のとるべき判断や行動を客観的に考えるための基準になります。
  2. 担任の指導に「根拠」が生まれる
    指導する際に担任個人の価値観を押し付けるのではなく、「みんなで決めた目標」を根拠に語ることができます。「みんながこうなりたいと願ったクラスにするために、今の行動はどうだったかな?」という問いかけは、生徒の受け取り方を変えてくれます。
かわうそ先生
かわうそ先生

クラスの多くの人が「そうなりたい」と思っている方向性。
それが言葉として共有されていることに意味があるんだね。

学級目標はなぜ形骸化してしまうのか

一方で、せっかく決めた学級目標が、いつの間にか教室の風景の一部(ただの掲示物)になっていた…ということもありますよね。

これは、かつての私自身の大きな反省点でもあります。

自分なりに振り合えってみると、学級目標が形骸化しやすい理由として以下が考えられると思います。

  1. 抽象的で行動が見えない
    話し合いによって決めることで抽象的な理念になりやすく、その達成に繋がる具体的な行動をイメージしづらくなるほか、生徒の当事者意識も薄くなりがち。
  2. 目標を立てすぎる
    個人や所属している組織、行事ごとに目標を立てるので、生徒も管理しきれず、結局目標を立てることがピークになり、その後の振り返りや評価が表面的なものになりやすい。
  3. 数値化が難しい
    学校という組織の特性でもありますが、特に学級目標などの集団の方向性を示すものは数値化しにくく、目標に対する現状の把握や、思い描くゴールに対して個人ごとに違った解釈ができる。

これらの課題を念頭に置きながら、集団の目標を“生きたもの”にするためには

「全員で同じ解釈ができるわかりやすさ」

「具体的な行動をイメージできる実生活との結びつき」が重要だと考えます。

そして適切な場面で振り返りや評価をしながら、それを次のアクションに繋げていく機会を充実させたいです。

もんT
もんT

先生方それぞれにお考えとやり方があると思いますが、私はリアリティを重視することが多いです。

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学級委員を中心とした学級目標の決め方

中学校では小学校に比べてより自治的な組織にしていくために、可能な限り生徒主体で学級目標を決めたいです。

そのために私は、年度初めに以下の流れで学級目標を考える時間を設定しています。

学級目標決定までの流れ
  • ステップ1:学級目標の意義について確認する
  • ステップ2:1年後の理想のクラス像を考える
  • ステップ3:挙げられた意見をもとに学級委員と担任で仕上げる
  • ステップ4:完成した学級目標とそこに込めた想いを学級委員が発表する

この方法の大きなポイントは、「あえて学活の時間中に1つの文言に絞り込まない」という点です。

そしてクラス全体の意見をエッセンスとして抽出し、最終的に学級委員と担任で1つの学級目標にまとめていきます。

少し珍しいやり方かもしれませんが、年度初めに学級委員と担任でクラスのこれからについてじっくり話し合うことをきっかけに

学級委員としての自覚を芽生えさせ、これから共に学級づくりをしていく協力体制の基盤をつくることを意図しています。

もんT
もんT

「こういうやり方もあるんだなぁ」という感じで読んでいただけると嬉しいです。

ステップ1:学級目標の意義について確認する

まず大切にしているのは、「なぜ学級目標をつくるのか」を最初に全体で共有することです。

そのために、私は学活の冒頭でこんな話をしています。

  • 学校は様々な学びを通して、社会で生きていくための力を培いながら成長する場所
  • 成長には『個人の成長』と『集団の成長』がある
  • 学級目標はクラスという集団がどこに向かって成長すべきかを示すもので、【1年後こんなクラスになっていてほしい】というクラスメンバーの想いを集結させた大切なもの
  • つまり、このクラスの1年後のゴール地点とも言える
  • 個性ある人たちが共に生活しながら、1つの目標に向かって集団として成長していく過程を、1年間かけて学びたい
もんT
もんT

ここでの語りを通して、「形だけの目標づくりではない」ということを理解させたいですね。

ステップ2:1年後の理想のクラス像を考える

次に、具体的なイメージを広げるワークです。

いきなり考えるのは難しいので、

年間行事予定、校訓、教育目標、めざす生徒像、生徒会スローガン、学年目標、学級訓(※)、学級委員最大の使命(※)などを参考ワードとして提示します。

※「学級訓」と「学級委員最大の使命」については別記事にてまとめましたので、下のリンクよりあわせてご覧ください。

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学級経営のキーマン「学級委員」選出方法

活動の進め方は以下の流れがおすすめです。

準備物
  • 付録のワークシート(このページ下部)
  • A3の白紙…班数枚
  • マジックペン…班数本
  • 正方形付箋…班数個
活動の進め方
  1. 個人ワーク
    ・提示された参考ワードから大切だと思うことや連想すること、理想的なクラスのイメージに当てはまるキーワードを個人で2つ考える
    ・キーワードを1つずつ付箋に書き出す
  2. グループワーク
    ・4~5人グループをつくって、それぞれ個人で考えたキーワードとそれを選んだ理由を共有する
    ・付箋を使いながら、グループ内で挙がったキーワードについて似ているものをまとめたり、組み合わせて発展させたりして、グループ全員が納得できる1つのキーワードを選定する
  3. 共有
    ・グループごとに話し合って決めた1つのキーワードと、そこに込めた想いをA3用紙に記入する
    ・立ち歩きながら他のグループが考えたキーワードとそこに込めた想いを見学する

活動中は適宜、

  • 「行事が終わったあと、どんな雰囲気でいたい?」
  • 「トラブルが起きたとき、どんな関係でありたい?」
  • 「普段の授業や休み時間は、どんなクラスが理想?」

など、生徒がよりイメージを深められるような問いや声掛けをして回ります。

かわうそ先生
かわうそ先生

この活動を通して、新しいクラスメンバーと初めて合意形成する活動を体験させたいね。

ステップ3:挙げられた意見をもとに学級委員と担任で仕上げる

他グループの見学終了後一旦席に戻り、最終的な学級目標の決定方法について担任から説明します。

最終決定方法の確認

私の場合、まず生徒たちへ以下のように話をしていました。

  • 全員の想いが詰まった学級目標をつくるために、多数決はとらない
  • 各グループから挙げられたキーワードと、そこに込められた想いをくみとりながら、最終的に学級委員にまとめてもらう
  • 大切なのは学級目標をつくって満足するのではなく、みんなの想いが込められた学級目標を一人ひとりが意識して生活し、1年をかけてその姿に近づいていくこと

そのあとは各グループのA3用紙を回収して保管し、放課後に担任と学級委員で学級目標について検討する機会を設けます。

ここでは各グループのキーワードからエッセンスを抽出し、1つの目標に仕上げていく活動が中心になりますが、その際それぞれのキーワードに込められた想いを学級委員としてしっかり受け止めるように促します。

また、先の『学級目標はなぜ形骸化してしまうのか』で述べたように、極端に抽象化することは避け、クラスの全員が共通した認識を持てるような、具体的でわかりやすい文言を目指します。

かわうそ先生
かわうそ先生

けっこう難しい作業だから、学級委員に丸投げするんじゃなくて、担任もアドバイスしながら関わる必要があるね。

おすすめ学級目標の例

これまで私が実際に学級委員とつくってきた学級目標も交えながら、個人的におすすめな学級目標の例をいくつかご紹介します。

もんT的おすすめ学級目標の例
  • できれば避けたい例
    ミックスジュース(比喩系)
    一致団結(ことわざ・熟語系)
    限界を超えろ(スローガン系)
    みんなが輝く(抽象的表現系)
  • 個人的理想形の例
    困っている人を一人にしないクラス
    学年一教室がきれいなクラス
    安心して失敗できるクラス
    話し合いで解決できるクラス
    自分の「得意」を見つけて発揮できるクラス
    誰とでもグループワークができるクラス

なんとなく、私の意図するところが伝わったでしょうか。

お察しの通り、なるだけ具体的で、かつ実用的なものにしたいと思いながら学級委員と検討しています。

まさに先に述べた「全員で同じ解釈ができるわかりやすさ」と、「具体的な行動をイメージできる実生活との結びつき」を重視しているわけです。

学級委員との検討会中は、例えば各グループから「協力」や「思いやり」などキーワードが挙げられていれば

「それができているクラスって、どんな姿なんだろう?」

という問いを担任から学級委員に投げかけて、キーワードの解像度を上げながら的をしぼっていくようなイメージです。

ここでの話し合いを通して学級委員と担任でこれから目指すクラスの方向性を共有し、学級委員にその自覚を芽生えさせ、これから共に学級づくりをしていく協力体制の基盤をつくっていきます。

もんT
もんT

達成度を数値化できない難しさはありますが、それでもある程度「近づけた・近づけなかった」と評価できるような目標にしたいですね。

かわうそ先生
かわうそ先生

無理に網羅的な目標にしなくてもいいってことね。

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ステップ4:完成した学級目標とそこに込めた想いを学級委員が発表する

決定した目標は、鮮度が落ちないうち(可能なら次の日など)に周知します。

「どんな言葉でクラスに伝えるか」も、できるだけ学級委員に任せたいところです。

最後に担任からここまでの活動に参加する全体の様子を肯定的に評価し、もう一度学級目標の意義について簡潔に確認して締めくくります。

もんT
もんT

【日々の学校生活、行事や学級活動、人間関係の在り方などにおいて、個人が集団のためにとるべき判断や行動の指針になる】ことを確認しましょう。

お知らせ

今回ご紹介する授業のワークシートを、PDF資料としてページ下部にご用意しました。
ぜひダウンロードしてご活用ください。

学級目標を形骸化させないための工夫

ここまで学級目標の具体的な決め方についてまとめてきましたが、せっかくつくった学級目標ですから、なんとしても形骸化は避けたいところ。

よって、ここではそのための具体的な工夫について、私の試行錯誤の歴史をもとにいくつかご紹介したいと思います。

かわうそ先生
かわうそ先生

…結構がんばってんだね。

もんT
もんT

『形だけ』は嫌なんですっ!!(泣)

いつでも見える環境を整える

完成した学級目標は、多くの場合教室の壁などに掲示していると思います。

できれば全員が知らないうちに暗記しているような状態を目指したいですね。

私の場合、掲示は壁ではなく教卓の前面に貼り付けていました。

こうすることで、しゃべっている担任と学級目標が嫌でも一緒に目に入ります。(笑)

また、学級通信の決められたスペースに毎号書き込んだり、道徳や学活のワークシートを自作した時も隅っこに貼り付けたりしていました。

もんT
もんT

ここは状況をみながら、やり過ぎない程度に調整しましょう!!

かわうそ先生
かわうそ先生

みんなの手形を押すとか、掲示物自体に工夫している先生もいるよね。

繰り返しフィードバックする

目標は振り返る機会があって初めて意味を持ちます。

行事の前後や学期末、そしてクラスでトラブルが起きた時こそ学級目標を生かすチャンスです!

肯定的な評価をする

「学級目標に対して、今のクラスはどういう状況か」を担任が客観的に評価し、日常生活の中で適宜フィードバックします。

このとき、学級目標が「足枷」のように生徒を縛ったり、あるいは「叱る基準」になってまわないよう留意し、できるだけ前向きな言葉で肯定的に伝えていくことを意識したいです。

たとえば帰りの短学活中に…
  • 今日、○○さんが△△をしてくれていたけど、それってまさに私たちが学級目標として目指している姿だよね。
  • さっき○○先生にみんなの授業中の様子を伺ったんだけど、すごく褒められて嬉しかったよ。4月の頃と比べて確実に学級目標に近づいているよね。
  • 行事の練習で意見のすれ違いがあったけど、互いに自分の意見を言い合える環境はすごく良いと思う。本番までにどうしていけばいいのか、ここでもう一度学級目標に立ち返って一緒に考えていこう。

また、担任が見えていないところで努力している生徒の姿もしっかり拾っていくために、要所で学級委員と情報共有して個別に声を掛けるなど、生徒との関わり方も工夫していきます。

もんT
もんT

学級委員にはクラスの「ダメなところ」だけじゃなく、「いいところ」も積極的に見つけて共有してほしいと日々伝えています。

そして学期の後半ぐらいには、こうしたクラス全体へのフィードバックも徐々に学級委員に任せるようにしていました。

私は学級委員を育てることをかなり重視していて、最終的には学級委員を中心に『担任がいなくても全員が居心地の良いクラス』をつくり上げてほしいと伝えています。

もんT
もんT

年度途中で学級委員が変わる場合は、新旧学級委員同士でしっかりと引継ぎを行い、旧学級委員には新学級委員のサポート役を依頼します。

指導や評価の軸にする

行事の前後や学期末には、時間をかけすぎない程度に振り返りを行います。

例えば、

  • 今のクラスは目標にどのくらい近づいているか
  • クラスの雰囲気で良くなったと感じるところはどこか
  • 次学期に全体でさらに意識していきたいことは何か
  • そのために自分はどんなことができるか

こうした問いを個人で考えさせたり、全体で簡単に共有したりするだけで十分です。

ここでも大切なのは、できなかったことを責めないこと。

「ここまで来た」「ここは成長した」という視点で前向きに評価します。

また、もしクラスでトラブルが起きて指導が必要になったときは、必要に応じて最後の説話を学級目標に関連付けながら、「そのために、あたなたの力を貸してほしい」というスタンスで話をすることもあります。

そうすることで、生徒の判断基準を【先生が怒っているから】ではなく、【クラスの一員として、今の行動がどうだったか】という視点に切り替えることをねらいます。

かわうそ先生
かわうそ先生

全員で話し合った過程がここで生きてくるんだね。

もんT
もんT

担任の一方的な考えではなく、『クラスの大部分がそうでありたいと願っている』という事実を大事にしたいね。

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まとめ

今回は、中学校における「学級目標の決め方」「形骸化を防ぐ運用方法」について、私の実践を交えてご紹介しました。

どれも特別な準備や高度な技術が必要なものではありません。

少し見方を変えたり生徒に役割を任せたりするだけで、学級目標は学級経営を支える心強い味方になってくれます。

実際に授業へ取り入れる際、準備にかかる手間をなるべく軽減しながら、かつスムーズに学級目標決めの活動ができるように、印刷するだけですぐに使えるワークシートの付録もご用意しました。(ワークシートはこのページ下部にあります

先生が笑顔で教壇に立てることが、生徒たちにとって一番の安心材料になります。

年度初めの忙しい時期、この記事を通して先生方の学級づくりを少しでもお手伝いできれば幸いです。

もんT
もんT

今回は以上です!お疲れさまでしたっ!!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
日々走り続ける全国の先生方へ、敬意を込めて。

※今回の付録シートは下の【PDF資料】ボタンからダウンロードしてください。

本時の付録シートはこちら!

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現役教員 × ブロガー 30代
公立中学校教諭として8年間勤め、現在は私立学校の教員として勤務。教員免許は通信課程で取得。サウナと沖縄が好き。元保育士。FP3級。夢は自分の本を出版すること。
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