学校の先生って、やっぱり大変? 現役教員がつづる7時間残業したある日の記録

教員ってやりがいがある反面、すごく大変そう…。
そんなふうに思ったことはありませんか?
最近では「教員=ブラック」という表現もよく見かけますが、たしかに体力的にも精神的にも大きなエネルギーを必要とするお仕事です。
一方で、「教員って何がそんなに忙しいの?」と疑問に思われることもしばしばあります。
授業や部活動といった表に見える部分のほかに、教員には実にさまざまな業務がありますが、その実態はなかなか見えづらいのが現状です。
そこで今回は、実際に学校現場で働いている私が、ある1日のスケジュールを振り返りながら、リアルな教員生活について具体的にお伝えしていきます。
これから教員を目指そうか悩んでいる方にとって、その大変さがよりイメージしやすくなる内容になっていると思います。

わざわざそんなことしなくても…。

自分の進路を考えるうえで、ポジティブな面だけでなく、ネガティブな面にもきちんと目を向けておくことは、とても大切なことだと思うんだ。


出勤 → 定時

今日は5時間授業、内空きコマ1時間、職員会議有り、部活動無しの日でした。
空きコマには授業の準備や、生徒から提出された進路関係書類の処理、部活動の物品購入に係る事務処理などをしていました。
ほかにも電話対応や生徒が紛失したプリントの複製など細々した仕事がありましたが、それらをこなすとあっという間に50分が過ぎていました。

空き時間とはいえ、休憩する余裕はなかなかありません。
給食時には、当番さんが誤って給食の一部をこぼしてしまうトラブルがあったのですが、他クラスを駆け回って予備分をゲットできたので一安心です。
このとき周囲にいた生徒たちがこぼれた給食を片づけてくれていて、その光景を見て泣きそうになりました。(ホントにありがとう!!)
生徒の優しさに感動しながらも、連絡帳にコメントを書く時間を確保するため急いで給食をかきこみます。(今日の給食って何だったっけ・・・?)
昼休みは引き続き連絡帳にコメントを書きながら、教室にいた数名の生徒と雑談を楽しみました。(これが本日の休憩時間ですね)
午後の授業を終え、生徒の下校を見送った後はすぐに職員会議が始まります。
今日はどのくらいかかるかなぁと思っていましたが、めずらしく定時までに会議が終わってビックリです。

これは、まさかの定時退勤コース!?

んー。退勤というか、むしろ出勤かな?
残業ステージⅠ:進路関係打合せ

職員会議後は、3学年担当教員での打ち合わせがありました。
三者面談前の各クラスの進路希望状況の共有と、指導する方向性のすり合わせを行います。
当然ですが、生徒数が多いとこうした会議にかかる時間も多くなっていきます。
1時間程度で打ち合わせが終わり、次に欠席した生徒へ電話連絡をします。
私の学校でも体調不良者とコロナ陽性者が増えていたため、症状の確認をしたり、希望があれば保護者の方に来校していただき、タブレット端末や教科書などを引き渡したりしていました。
11月から12月になると3年生は進路関係の提出物や面談をする機会が増えますが、コロナ関係でなかなかスムーズに進められませんし、だいぶ業務も繁雑になっています。
~18:30

普段だと、だいたい部活が終わる頃の時間だね。

そうだね。私の場合はそのあと一旦、学校になかなか来られていない生徒の自宅に配付物を届けに行って、戻ってきてから残りの業務に取り掛かることが多いよ。
残業ステージⅡ:保護者面談

今日は18時半過ぎから保護者面談の予定が入っていました。

共働きのご家庭も多いので、保護者の方が退勤されるのを待って面談することがほとんどですね。
面談の内容は、私のクラスの生徒が他校の生徒とSNS上でつながり、そこからリアルでのトラブルに発展しているという件についての情報共有と、指導の方向性の検討です。
このようなトラブルの場合、保護者も家庭教育について困り感を抱いていることが多いため、時間をかけて丁寧に聞き取りをし、一緒に対策を考えていきます。
またこの件について事前に生徒と面談した際に、「親に対する思い」や「寂しさ」なども聞き取っていたので、私が代わりにそれらを保護者の方へお伝えしました。
すると、それを聞いた保護者の方から「子どもとの関わり方を見直す」と言っていただけたので、1歩前進できたように感じました。
このように、SNS関連でのトラブルは年々増えているように感じます。
その指導についても、当該生徒以外に複数名の生徒が関わっているケースがほとんどのため、対応にはかなりの時間と労力がかかります…。

たしかに、聞き取りだけでもだいぶ時間がかかるよね。

聞き取りは個別にするのが鉄則だからね。しかも即日対応しないと、生徒同士で口裏合わせをしてしまうこともあるから…。
~20:20
残業ステージⅢ:緊急事態

保護者面談を終えて職員室に戻ると、何やら不穏な雰囲気が…。
教頭先生に呼ばれて事情を聞くと、どうやら私が面談していた間に今日欠席した生徒のコロナ陽性が続けて発覚し、急遽明日から私のクラスを学級閉鎖することが決まってしまったのだそうです。
今日の帰りの会で、
「今、私たちの地域でも急激に感染者数が増えている! 今一度気を引き締め、何としても学級閉鎖を避けられるよう全員で頑張ろう!!」
と言ったばかりだったのに…。

すごいタイミングだね。

えいえいおー!までしたんですよっ!!
気持ちを切りかえ、急いで家庭連絡用メールを作成・送信し、明日の教科書類引き渡しの準備に取り掛かります。
準備が終わって職員室へ戻り、書類が散乱している机上を整理しようとしたとき、今日自分が日直だったことを思い出しました。
急いで施錠見回りに行こうとしたのですが、なんと事情を知った同学年の先生方が私の代わりに回ってくれていたようでした。
しかも学校日誌と警火日誌もつけてくれていました。

ひかえめに言って“神”ですね。
私はいつも周りの人に恵まれています。本当に感謝です。
~21:30
残業ステージⅣ:記録作業

近年ではどんな小さな指導についても、文書として記録に残すことが求められています。
もちろん今回の保護者面談についても、面談に至った経緯から実際に面談で話し合った内容、今後の見立てなどを文書として記録します。

この作業が割と時間かかるんですよね…。
また、学校生活アンケートの集計締め切りも迫っていたため、生徒から回収したアンケート用紙のチェックとデータ入力を済ませ、さらに依頼されていた担当教科の調査書用評定の確認作業も行いました。
本当は、近日中に授業で使用する「面接および小論文対策についてまとめた資料」の準備もそろそろ始めないとまずいのですが、さすがにそれは明日へ回すことにしました。
最後に欠席していた生徒への配付物をまとめたり、提出物のチェックなど細々した仕事を終わらせて本日の業務終了です。
今日はもう1人まだ仕事をされていた先生がいらっしゃったので、一緒に消火確認と施錠をして退勤しました。(吉野家に行こう・・・)
~23:30
まとめ

今回は日記形式である1日の流れをまとめてみましたが、もちろんこのような日が毎日続くわけではありません。
この日はやらなければならないことが立て込み、さらにイレギュラーなことも発生したため、最近でも特に頑張った1日でした。
とはいえ、教員という仕事には、想定外の出来事や業務が重なる日も少なくありません。
これから教員を目指そうか悩んでいる方には、やりがいや魅力とあわせて、こうした現実の一面にも目を向けていただけたらと思い、今回この記事を執筆しました。
現場で何が求められているのか、どんな力が必要とされているのか、よりリアルなイメージに繋がれば嬉しいです。

今回は以上です!お疲れさまでしたっ!!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
日々走り続ける全国の先生方へ、敬意を込めて。

