【ワークシート付き】中1数学指導案:正負の数⑲「四則の混じった計算(1)」


今回から四則の混じった式の計算について考えます。

少しペースを落として、たっぷり時間を使った方がよさそうだね。
このブログを初めてご覧になられた先生は、下のリンクから私の授業づくりに対する考え方も合わせてご覧いただけますと幸いです。



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全体像

前時は
- 乗除の混じった式の計算について考える
- 乗除の混じった式を乗法だけの式になおして計算する
というステップで授業を構成しました。
これを踏まえ、本時は
- 小学校での学びと関連付けて、四則の混じった式の計算方法を考える
- 実際に四則の混じった式を計算する
というステップで授業を構成します。
導入

復習問題
復習問題として前時の学習内容に関する問題を出題しています。
また、本時の学習に繋がる内容として小学校で学んだ四則の混じった計算も出題しています。
計算結果が具体物でイメージできるよう、あえて文章問題として出題しましたが、正直ちょっと不安です。(笑)
学習形態はまず個人で考え、できた人から周囲と自由に確認し合い、最後に全体で共有します。
全体で共有する際は、授業者が生徒に質問しながら、それに対する生徒の反応をもとに講義形式で説明するようにします。
※教師用ワークシートをTV等で表示すれば板書の必要がなくなります
特に文章から立式する過程は、苦手な生徒が多くいることが予想されるので、文章中の数量同士の関係をよく確認しながら、丁寧に進めていくことをお勧めします。
この文章問題で、本時の学習の主たる要素となる
- 乗除の混じった式は、左から順に計算すること
- 四則の混じった式は、乗除から先に計算すること
以上2点をおさえることができます。

ここはつまずきやすい要素が多いため、丁寧に説明します。
今日のめあて
前時の授業内容を簡単に振り返りつつ、あわせて復習問題の(2)と関連付けながら
本時のめあて
「加減と乗除の混じった式の計算方法について考えてみよう。」
に繋げていきます。
展開

四則の混じった式の計算方法を考える
ここでは、実際に小学校で学んだ四則の混じった式の計算方法を思い出し、生徒自身が「どうすれば答えを求めることができるか?」を考えながら試行します。
学習形態は学習班での協働学習をベースにします。
準備:模範解答として教師用ワークシートを教卓や黒板に掲示する
- 4~6人程度の学習班をつくる
- 班の中で自由に意見交換しながら各自問題を解き進める
- 残り時間を意識しながら各自のタイミングで模範解答を確認する
- 「振り返り」をする
- 予習や問題集に取り組みながら班で困っている人のサポートをする
設題は
- 乗除の混じった式
- 四則の混じった式
の以上2パターンを出題しています。
また模範解答には、式中で優先して計算する箇所(乗除)にマーカーをひきました。
ワークシート自体は生徒同士で学び合うチャンスを演出するため、やや簡単なレベルの問題にとどめています。
その後の各自の活動(問題集を進めるなど)で、よりレベルの高い問題に挑戦して理解を深めさせたいです。

学び合いを成り立たせるには、問題のレベル選定がカギだよね。
まとめ

本時の授業のポイントとして
- 乗除の混じった式は、左から順に計算すること
- 四則の混じった式は、乗除から先に計算すること
以上を全体で簡単に確認します。
そして最後に、次時の授業では
「四則の混じった式のなかでも、さらに( )や累乗がある式の計算」
について考えることを予告します。
残りの時間は各自振り返りや予習、問題集を解いて授業終了です。

おつかれさまでしたっ!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
日々走り続ける全国の先生方へ、敬意を込めて。
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